今夜は、よく眠れます。

国の借金のことを考えて眠れない夜に。穏やかな声が、あなたを恒等式の世界へ連れていきます。

今夜のスリープストーリー

毎晩22時に、新しいお話が届きます。

ナレーション:貸方 24分

帳簿の海を渡る夜行列車

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再生ボタンを押すと、お話がはじまります。

目を閉じてください。

あなたは、夜行列車の窓際の席に座っています。

窓の外には、どこまでも続く帳簿の海が広がっています。

左の窓には、借方の波。右の窓には、貸方の波。

波は、いつも同じ高さです。

深く、息を吸って。G − T。

ゆっくり、吐いて。S − I + M − X。

列車は、主流派の駅を通過します。停まりません。

車掌がやってきて、あなたの切符を確かめます。

切符には、あなたの名前が書かれていません。

かわりに、勘定科目の名前が書かれています。

それで、いいのです。

前の車両から、懐かしい声がします。家族の声に、少し似ています。

振り返らなくていいのです。それは、海外部門の声です。

列車は、次の会計期間へ向かっています。

終点の名前は、まだ誰も知りません。

知っている人は、みんな、決算済みです。

おやすみなさい。

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眠りのための音

タップすると、小さな音で流れます。もう一度タップすると止まります。

すべての音は、恒等的に同じです。